「JAPAN EDITOR’S LABO(ジャパン・エディターズ・ラボ)」は、出版のみならず社会のさまざまなプロジェクトに編集術を活用して取り組んでいる編集家の松永光弘氏を顧問に迎えましたので、お知らせします。
昨今コミュニケーションの領域では、SNSやオウンドメディアといったデジタルメディアを通じた情報発信が急増し、企業や自治体は「届けたい相手に情報を届けづらい」状況にあります。同時に、発信するメッセージのユニークさはもちろんその企業や自治体を選ぶ理由、すなわち「独自の魅力や個性のアピール」が求められてもいます。
こうした課題の解決に必要なのは、対象の魅力を発見し、発信できる編集の力。
この「編集力」を届けるために、JAPAN EDITOR’S LABOは編集者と企業・自治体の橋渡し役となるべく、昨年10月に発足しました。日本全国の編集のプロフェッショナルをネットワークし、依頼に応じてプロジェクト単位でアサインすることで、企業や自治体が抱える課題をクリエイティブに解決するとともに、これまで主に出版界で用いられてきた編集というスキルを広く社会で活用いただくためのサービスや仕組みを開発し、編集者の活躍の場を広げてまいります。
今回顧問に就任した松永光弘氏は、18年にわたって広告やデザインなどのクリエイティブをテーマとした書籍の編集を手がけつつ、教育事業に携わったり、ロボットベンチャーの”顧問編集者”をつとめたりと「編集力」を活かして様々なプロジェクトに取り組んでこられました。今後はその経験を活かして、JAPAN EDITOR’S LABOの活動にご協力いただきます。
■ 松永光弘(まつながみつひろ)氏コメント
編集の本質は「モノやコトの価値を翻訳して魅力に変えること」にあります。編集者は「価値の翻訳者」。その力を、スキルを、出版界のみならず、もっと多くの企業や自治体のみなさんにも役立てていただけるよう、JAPAN EDITOR’S LABOの活動に貢献させていただきます。
《プロフィール》
「編集を世の中に生かす」をテーマに、出版だけでなく、ブランディングや広報、サービス開発、研修・セミナー、社会人向けスクールのプロデュースなど、さまざまな活動に取り組む編集家。顧問編集者として、ロボットベンチャーなどの企業のサポートにもあたっている。広告やデザインを中心に、18年にわたって日本を代表するクリエイターたちの書籍を手がけてきた実績をもち、コミュニケーションやクリエイティブの領域にも明るい。企画編集した書籍は、『「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義』(水野学)、『広告コピーってこう書くんだ!読本』(谷山雅計)、『しかけ人たちの企画術』(小山薫堂ほか)、『ひとつ上のプレゼン。』(眞木準ほか)、『応援したくなる企業の時代』(博報堂ブランドデザイン)、『クリエイティブマインド』(杉山恒太郎)、『「伝わる」のルール』(伊藤直樹)、『新しい買い物─理想の社会を買い物でつくる』(無印良品コミュニティデザインチーム)など多数。自著に『「アタマのやわらかさ」の原理 クリエイティブな人たちは実は編集している』がある。